飯田隆史のブログ No.923 施しの心がけ

こんばんは

飯田隆史です。

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No.923 施しの心がけ
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前回のお話を続けますね。

孤児のサーヤは、長者に引き取られ

家事手伝いをしていたものの

家族も友達もなく、寂しい毎日。

通りがかりの僧侶を縁として

お釈迦様の教えを聞くようになりました。


そんなある日のこと。

夕食を終えた長者が庭を散歩していると、

サーヤが大きな桶を持ってやってきました。


「何をするつもりだろう」

と見ていると、


「ほら、ご飯だよ。ゆっくりおあがり。

ほらお茶だよ……」

と言いながら、

桶の水を草にかけ始めたのです。。


はてな? ご飯? お茶? 

この子は何を言っているのだろう」


長者は、サーヤを呼んで訳を尋ねました。


「はい、お茶碗を洗った水を、

草や虫たちに施(ほどこ)しておりました」


「そうだったのか。

だが“施す(ほどこす)”などという難しい言葉を、

誰に教わったのかね」


「はい、お釈迦さまです。

毎日、少しでも善いことをするように心掛けなさい、

悪いことをしてはいけませんよ、と教えていただきました。

善の中でも、一番大切なのは『布施(ふせ)』だそうです。


貧しい人や困っている人を助けるためにお金や物を施したり、

お釈迦さまの教えを多くの人に伝えるために努力したりすることをいいます。

私は、何も持っていませんから、

ご飯粒のついたお茶碗をよく洗って、

せめてその水を草や虫たちにやろうと思ったのです」


「ふーん、サーヤは、そんなよいお話を聞いてきたのか。

よろしい。

お釈迦さまのご説法がある日は、

仕事をしなくてもいいから、朝から行って、よく聞いてきなさい」


「本当ですか。うれしい! ありがとうございます」


こうしてサーヤは、お釈迦さまのお話しを続けて、

聞くようになったのです。

<つづく>



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発行者:仏教講師・飯田隆

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