飯田隆史のブログ No.922 私だけが独りぼっちなの?

【仏教講師・飯田隆史の後悔しない今を生きる】

こんにちは

飯田隆史です。

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No.922 私だけが独りぼっちなの?
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昔、インドにサーヤという

乞食の少女がいました。


両親とは幼い時に死別し、

路上生活をしていたところ

給孤独(ぎっこどく)長者の屋敷に引き取られ

働くようになったのです。


サーヤの仕事は、

毎日、赤ん坊の世話と食器を洗うことでした。


同年代の子供たちは学校に行って友達と遊んだり

家に帰れば、お母さんが温かく抱きしめてくれるのに。。


自分はなんて不幸なんだろうと

一人泣くこともしばしばでした。


そこへ一人の僧侶が通りかかり、

「お嬢ちゃん、どうしたの。

ほら、夕焼けが、あんなにきれいだよ」

と声をかけてくれたのです。


サーヤが泣きやむと、

僧侶は、にっこり微笑んで

泣いていた訳を尋ねました。


「お坊さん、ありがとう。

亡くなったお父さん、お母さんのことを考えると、

また会いたいと思って涙が出てしまうの……」


「そうか、サーヤは独りぼっちなのか。。

それは、どんなにさびしいことだろう。


だが、おまえには難しいかもしれないが、

お釈迦さまは、人間は皆、

独りぼっちだと教えておられるんだよ


独生独死 独去独来(どくしょうどくし どっこどくらい)


一人で生まれてきたからには、

去っていくときもまた一人。。


実は、生きている間も、

どんなに家族に囲まれ、友人に恵まれている人も、

誰にもわかってもらえない孤独な魂を抱えて

みな、さびしく苦しんでいるのだとお釈迦様は教えておられるんだよ。


「え! 私だけではないんですか?

じゃあ、どうすれば、この寂しい心がなくなるんですか。

私も、お釈迦さまのお話が聞きたい。。

だけどお金もないし、子供だし、

なにも分からないから私には無理かな。。」


「いやいや、仏教は、子供も大人も、貧しい人も

富める人も、どんな人でも聞くことができるんだよ。

いつでもおいで」


喜んだサーヤは、給孤独長者の許しを得て、

お釈迦の説法を聞きに行くようになったのです。


<つづく>



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発行者:仏教講師・飯田隆

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