飯田隆史のブログ No.931 なかなか結果が現れない人へ

【仏教講師・飯田隆史の後悔しない今を生きる】

こんにちは

飯田隆史です。

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No.931 なかなか結果が現れない人へ
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猟奇的な彼女」という韓国映画があります。

以前、大ヒットした映画で

知っている方も多いかもしれません。

映画の中で、

主人公が印象的なことを言っています。


「運命は努力する人に

 偶然という橋を架けてくれる」


ナイナイの岡村隆史さんも

この言葉が大好きだと言われています。

「運命」とは幸福な運命、

良い結果のことですね。

「偶然という橋」は、

仏教では「縁」にあたります。

努力は「原因」ということです。


因と縁がそろって結果が現れる。

この世のもの全ては因縁所生のものと

お釈迦様は教えられています。


因と縁がそろって、

はじめて結果が現れるのですね。

しかも、蒔いた種は必ず生える。


地道に努力しているのに

なかなか結果が現れない方は

まだ縁がきていないだけなのです。


ちょうど貯金をしていると思えばよいのですね。

あとで、満期になると大きく利子がついて

かえってくるようなものです。


「蒔けば生え

 蒔かねば生えぬ 良し悪しの

 人はしらねど 種は正直」



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飯田隆史のブログ No.929 人間が一生で流す涙の量

こんばんは

飯田隆史です。

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No.929 人間が一生で流す涙の量
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「泣くは我 涙の種は 向こうから」


以前、人間が一生で流す涙の量はどれほどか、

ある人から聞いたことがあります。

平均65リットル、185万粒!だそうです。

涙といっても色々あります。

うれし涙もあるでしょうが、

どちらかというと、

悲しくて流した涙、

悔し涙が多いのではないでしょうか。

人前では絶対泣かない、

と決めてる人も、

どれほど人知れず泣いてきたかしれません。

皆さんはどうでしょうか?


長く生き、苦労の多い方ほど

涙なしには人生は語れませんよね。


なればこそ、


それら一切の苦労が報われ、

流した涙の一滴一滴が、

真珠の玉となってその手に戻り

生きてきて良かったと心から言える

本当の生きる目的がなければなりませんね。




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飯田隆史のブログ No.928 善と悪の基準は?

こんばんは

飯田隆史です。

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No.928 善と悪の基準は?
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私が韓国に住んでいたころ、

ソウルの新堂洞に犬肉料理店があり

知人に誘われていったことがあります。


韓国の人は犬肉をよく食べますが、

どうも人目を気にしてか、

お店も派手な看板など出していません。


以前、日韓ワールドカップの際

動物愛護団体から非難されたことが

今でも尾を引いているのかもしれません。


色々な論議がありますが、

犬肉を食することは野蛮だ!

と主張する人たちは、

大きな矛盾を抱えていると感じます。

では、豚肉は?牛肉は?


同じように生き物の命を奪って、

食べていることに変わりありません。

仏教では、同じ殺生罪と教えられています。


犬肉を食べることが野蛮だと批判する人は

豚肉も牛肉も食べるのをやめるべきでしょう。


結局、自分にとって都合のいいことは「善」

都合の悪いことは「悪」で

人間の善悪の基準は、

「都合」で決まるのですね。


考えてみれば

害虫、益虫

という呼び名も、

人間にとって

都合の悪い虫は、害虫

都合の良い虫は、益虫

となります。


本来、虫に善悪はないはずですが、

それを決めるのも人間の勝手な都合ですね。


私たちが他人を評価するときも

善人、悪人、好きな人、嫌いな人。。

結局、都合で決めているのかもしれません。


「正も邪も

 勝手に決める
 
 我が都合」


その都合に左右されない

人間の本当の姿を

教えられているのが仏教です。



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飯田隆史のブログ No.924 無財の七施(むざいのななせ)

おはようございます

飯田隆史です。

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No.924 無財の七施(むざいのななせ)
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みなしごのサーヤ

給孤独長者に引き取られ、家事を任されますが

まだ10才です。

さびしくなると泣き出してしまうこともしばしば。。

ところがあるきっかけでお釈迦様のお話を

聞くようになったのです。


また幾日か経ちました。

長者は、サーヤが急に明るくなったことに気がつきました。

いつも楽しそうに働いています。

長者は、サーヤを呼んで話を聞いてみたくなりました。

サーヤ、いつもニコニコしているね。

何か、うれしいことがあったのかい」


「はい! 私のように、お金や財産が全く無い人でも

思いやりの心さえあれば7つの施しができると、

お釈迦さまは教えてくださいました。

私にもできる布施があったと分かって、

うれしくて……」

これは『雑宝蔵経』に説かれている

有名な「無財の七施」という施しです。


眼施(げんせ)……温かい眼差しで接する

2和顔悦色施(わげんえっしょくせ)…明るい笑顔、優しい微笑をたたえた笑顔で人に接する

言辞施(ごんじせ)……心からの優しい言葉をかけていく

身施(しんせ)……肉体を使って人のため、社会のために働くこと。無料奉仕

心施(しんせ)……「ありがとう」「すみません」などの感謝の言葉を述べる

床座施(しょうざせ)……場所や席を譲り合う

房舎施(ぼうしゃせ)……訪ねてくる人があれば一宿一飯の施しを与え、労をねぎらう


2600年前にインドで説かれた教えでありますが、

殺伐とした現代にこそ、これらの施し、心掛けが必要だなと

思わずにおれません。。



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飯田隆史のブログ No.923 施しの心がけ

こんばんは

飯田隆史です。

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No.923 施しの心がけ
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前回のお話を続けますね。

孤児のサーヤは、長者に引き取られ

家事手伝いをしていたものの

家族も友達もなく、寂しい毎日。

通りがかりの僧侶を縁として

お釈迦様の教えを聞くようになりました。


そんなある日のこと。

夕食を終えた長者が庭を散歩していると、

サーヤが大きな桶を持ってやってきました。


「何をするつもりだろう」

と見ていると、


「ほら、ご飯だよ。ゆっくりおあがり。

ほらお茶だよ……」

と言いながら、

桶の水を草にかけ始めたのです。。


はてな? ご飯? お茶? 

この子は何を言っているのだろう」


長者は、サーヤを呼んで訳を尋ねました。


「はい、お茶碗を洗った水を、

草や虫たちに施(ほどこ)しておりました」


「そうだったのか。

だが“施す(ほどこす)”などという難しい言葉を、

誰に教わったのかね」


「はい、お釈迦さまです。

毎日、少しでも善いことをするように心掛けなさい、

悪いことをしてはいけませんよ、と教えていただきました。

善の中でも、一番大切なのは『布施(ふせ)』だそうです。


貧しい人や困っている人を助けるためにお金や物を施したり、

お釈迦さまの教えを多くの人に伝えるために努力したりすることをいいます。

私は、何も持っていませんから、

ご飯粒のついたお茶碗をよく洗って、

せめてその水を草や虫たちにやろうと思ったのです」


「ふーん、サーヤは、そんなよいお話を聞いてきたのか。

よろしい。

お釈迦さまのご説法がある日は、

仕事をしなくてもいいから、朝から行って、よく聞いてきなさい」


「本当ですか。うれしい! ありがとうございます」


こうしてサーヤは、お釈迦さまのお話しを続けて、

聞くようになったのです。

<つづく>



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飯田隆史のブログ No.922 私だけが独りぼっちなの?

【仏教講師・飯田隆史の後悔しない今を生きる】

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飯田隆史です。

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No.922 私だけが独りぼっちなの?
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昔、インドにサーヤという

乞食の少女がいました。


両親とは幼い時に死別し、

路上生活をしていたところ

給孤独(ぎっこどく)長者の屋敷に引き取られ

働くようになったのです。


サーヤの仕事は、

毎日、赤ん坊の世話と食器を洗うことでした。


同年代の子供たちは学校に行って友達と遊んだり

家に帰れば、お母さんが温かく抱きしめてくれるのに。。


自分はなんて不幸なんだろうと

一人泣くこともしばしばでした。


そこへ一人の僧侶が通りかかり、

「お嬢ちゃん、どうしたの。

ほら、夕焼けが、あんなにきれいだよ」

と声をかけてくれたのです。


サーヤが泣きやむと、

僧侶は、にっこり微笑んで

泣いていた訳を尋ねました。


「お坊さん、ありがとう。

亡くなったお父さん、お母さんのことを考えると、

また会いたいと思って涙が出てしまうの……」


「そうか、サーヤは独りぼっちなのか。。

それは、どんなにさびしいことだろう。


だが、おまえには難しいかもしれないが、

お釈迦さまは、人間は皆、

独りぼっちだと教えておられるんだよ


独生独死 独去独来(どくしょうどくし どっこどくらい)


一人で生まれてきたからには、

去っていくときもまた一人。。


実は、生きている間も、

どんなに家族に囲まれ、友人に恵まれている人も、

誰にもわかってもらえない孤独な魂を抱えて

みな、さびしく苦しんでいるのだとお釈迦様は教えておられるんだよ。


「え! 私だけではないんですか?

じゃあ、どうすれば、この寂しい心がなくなるんですか。

私も、お釈迦さまのお話が聞きたい。。

だけどお金もないし、子供だし、

なにも分からないから私には無理かな。。」


「いやいや、仏教は、子供も大人も、貧しい人も

富める人も、どんな人でも聞くことができるんだよ。

いつでもおいで」


喜んだサーヤは、給孤独長者の許しを得て、

お釈迦の説法を聞きに行くようになったのです。


<つづく>



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飯田隆史のブログ No.921 欲深婆さんとカルダイ尊者

【仏教講師・飯田隆史の後悔しない今を生きる】

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飯田隆史です。

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No.921 欲深婆さんとカルダイ尊者
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昔、インドに、

出すのは舌を出すのも嫌!

というほど、施しをしようとしない、

欲の深いお婆さんがいました。


お釈迦様のお弟子であった迦留陀夷(カルダイ)尊者は

何とか、このお婆さんを済度(さいど)しようと思われ

機会をうかがっていました。


そんなある日、お婆さんが

隣からもらったモチを焼き始めたのです。


他人に見られると、やらねばならないので、

厳重に戸締りをして食べようとしているところへ、

カルダイ尊者が縁の下からヌーとのぞきこみました。


お婆さん驚いてわめき散らしますが、

カルダイ尊者はモチを見つめて動こうとしません。。


そこで婆さん、

「この坊主、どれだけモチをにらんで目玉が飛び出そうと、このモチはやらんぞ!」

と邪険に叫んだのです。


カルダイ尊者はますます不憫(ふびん)に思って

ぜひとも済度せねばと、両方の目玉を飛び出させました。


「この坊主、なんと執念深い奴じゃろ。

こうなってはさかさまになって100ぺん回っても、

このモチはやらんぞ」

お婆さんも必死です。

するとカルダイ尊者、さかさまになって100ぺん回られました。


「この坊主、しつこい奴だ。もうこうなったら死んでもやらんぞ」

と言うや、カルダイ尊者、コロリと死んでしまったのです。。


サァ、婆さん驚いて、

「こんなところで死なれては、私が殺したことになり困ります。

モチ一片あげますから、どうか生き返ってくだされ」

と泣き出しました。


するとカルダイ尊者はすぐに生き返り

モチ一片を鉄鉢の中にもらうと、

あとのモチが、みなゾロゾロ続いて鉄鉢の中に入ってしまいました。


カルダイ尊者が王舎城へ帰ると欲深婆さん、


「やらぬモチまで持っていってしまった。返せ返せ!」


と、怒鳴って追いかけてきたところへ、お釈迦さまが現れたのです。


「婆よ、カルダイ尊者は皇后の帰依を得ているので何一つ不自由はない。

あなたのモチ一片がほしいのではなく、お前の欲深を済度しようとしたのだ」


それを聞いたお婆さん、自身のあさましい姿を知らされて平身低頭しました。


「これ、婆さんよ、このモチを大衆に供養(くよう)してもよろしいか」


「結構でございますが、こんな小さなモチが、どうして大衆に供養できますか」


「心配いらぬ。見ていなさい」


鉄鉢の中から次から次へとモチが出て、

最後の一つを近くの大河に投げ込むや、

不思議にも水から青い火炎が立ちました。


「婆さんよ、お前の執念がまだ残っている。

あの通りモチが火になったぞ」

とお釈迦様が仰言ると、お婆さん、驚き入って平服しました。。



こんな話が伝えられていますが、

人間の欲深さと、布施(ふせ)の難しさを知らされます。。

モチ一つ施すのも惜しくなるのは、このお婆さんだけではありません。


お年寄りに席をゆずることさえ、席が惜しくてゆずらない。

苦手な人でも、挨拶くらいすればいいのに

知らぬふりして無視をする。挨拶さえも出し惜しむ。

仕事で疲れて帰ってきた主人に、労をねぎらう一言も出し惜しむ。

家事育児に頑張っている妻に「ありがとう」の一言もかけない主人。

そんな優しい言葉、いわたりの言葉をかけることさえ

出し惜しみするのが私です。

欲深なのはこのお婆さんだけではありません。

布施(ふせ)とは、現代の言葉で「親切」のことです。

「親」を「切る」ほど辛い、ということですね。

でも、難しいことだからこそ、

布施はまた、すばらしい善行だと教えられます。

つとめて実践したいものです。



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