飯田隆史【無財の七施-1 〜眼施(げんせ)〜】

こんにちは

飯田隆史です。


福島原発3号機の注水が、

とりあえずうまくいったようで、

ほっとしております。

被爆しながらも命がけの作業を続けられる

50人の作業員を“名もなき勇者”として

CNNでも取り上げられていました。

私も自分にできる精一杯のことをさせて

頂きたいと思います。

今日は、新宿のオフィス秋山で

仏教と心理を考える会 第四回の勉強会を

させて頂きました。

無財の七施」についてお話しいたしました。


お釈迦様は、財が無くともできる布施行を

無財の七施として教えられています。

一つ目は「眼施(げんせ)」です。


「目は口ほどにものを言う」と言われますが

私たちの目は、実に様々な感情をあらわします。

“目と目で通じ合う”“アイコンタクト”

とも言われますが

眼を通して心がそのまま伝わるのですね。


たとえば、怖い目つきをしていれば、

相手に威嚇されたと伝わり

「おい、ワレなに見とるんじゃい!」

と怖いお兄さんにからまれるかもしれません。


韓国で板門店北朝鮮との軍事境界線上にある建物)に

行ったときのことです。

韓国側の兵士が皆、

サングラスをつけていたので訳を尋ねると

国境をはさんで100メートルしか離れていない両国の兵士は、

目線が合うと睨みあいになり、

よく発砲寸前の騒ぎになってしまったからだと教えてくれました。


どんな目つきで相手を見るかが、とても大切なんですね。


仏教では、優しい温かい眼差しで周囲の人々を明るくすることを

眼施」といいます。

そんな目で見つめられるだけで、ほっとしますよね。

これは、心がけ次第で誰にでもできることです。

私も実践していきたいと思います。


飯田隆