なかなか感謝できない人へ

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No.900 なかなか感謝できない人へ
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私は字を書くのが苦手なこともあり

昔からお礼状を書くのも遅く

苦手意識をもっていました。

そんな私が仏教の講師になることを志して

仏教の学院で毎日、日誌を書いていたときのことです。

あるとき学院長から日誌に「感謝」の言葉を入れるようにしなさい

と教えて頂いたのです。

すると、一日の終わりに、

今日は感謝をするようなことはなかったか

振り返るようになりました。

高価なものを頂いたり、大変お世話になったときは

さすがに覚えていますが、日常生活の中で、

ちょっと荷物運びを手伝ってもらった。

気遣いの言葉をかけてもらった。

席を譲ってもらった。

など、すぐに忘れてしまいます。

そんな恩知らずな自分でも、毎日、感謝の言葉を

日誌に書くうちに、日々、感謝すべきことは

こんなにたくさんあるんだな。

多くの方にお世話になって、今日1日過ごすことができるんだな

と知らされてきたのです。

「この世で最も不幸な人は、感謝の心の無い人である」

何をしてもらっても当たり前。

ご恩を当然と受け流す、

そんな不幸な人間にはなりたくないですね。