飯田隆史【無財の七施-5 〜心施(しんせ)〜】

こんにちは

飯田隆史です。



お釈迦様は、財が無くともできる布施行を

無財の七施として教えられています。

五つ目は「心施(しんせ)」です。

心から感謝の言葉を述べることですね。

「ありがとう」

「すみません」

たった5字の音声ですが、

この世の中をどんなにか住みよく、明るくするかしれません。


一昨日、福島第1原発事故で放水活動をされた

東京消防庁ハイパーレスキュー隊員の皆さんによる

報告会がありました。

石原都知事は、参加した115人を前に感極まり、

何度も言葉を詰まらせながら感謝を述べられたそうです。

「みなさんの家族や奥さんにすまないと思う。

 ああ…、もう言葉にできません。本当にありがとうございました」

涙を隠さず、深々と礼をし

「まさに命がけの国運を左右する戦い。

生命を賭して頑張っていただいたおかげで、

大惨事になる可能性が軽減された」

「このすさんだ日本で、人間の連帯はありがたい、

 日本人はまだまだすてたもんじゃないということを示してくれた。

 これをふまえて、これにすがって、この国を立て直さなければいかん

 本当にありがとうございました」

活動報告会に参加した隊員の一人は

「あの強気の知事が涙を流して礼を言ってくれた。

 上から物を言うだけの官邸と違って、

 われわれのことを理解してくれている。

 だから現場に行けるんだ」

と話されたそうです。


色々と賛否両論のある知事ですが、

心から感謝の言葉を述べる大切さを知らされます。

なかなか出来ないことですね。


飯田隆